その9【横浜HOTEL NEW GRAND】

BAR好きは大勢いる。

今、村上春樹のお蔭で

フィリップ・マーロウ好きのBAR談義がまた花開くかも知れない。

日本人のフィリップ・マーロウファンなら知っている

『タフじゃなくては生きていけない。やさしくなくては、生きている資格がない。』(清水 俊二氏訳)

If I wasn't hard, I wouldn't be alive.

  If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve

                            to be alive.》【Playbackより】

 

実にカッコイイ!


村上春樹はレイモンド・チャンドラーの長編7作の翻訳を10年掛かって終えた。

勿論その中には、【長いお別れ/The Long Goodbye】もある。

登場人物のレノックスは早い時間にBARに行き、ギムレットを飲む。

そこで言った言葉は、

『ギムレットには早すぎる。』《"I suppose it's a bit too early for a gimlet," he said.

 なぜそのようなこと言ったのかは、小説を読んで頂きたい。

ここで、ギムレットの基本レシピを紹介すると

・ドライジン 3/4

・ライムジュース(コーディアル)1/4

作り方は、シェークしてカクテルグラスに注ぐ。

 

ここで、レノックスの拘りは、コーディアルはローズ社製コーディアルと決まっていた。

 

私も、早い時間にBARに行くのが好き。ジンも好き。

最初に飲むのはマティーニとほぼ決まっている。

マティーニの基本レシピを紹介すると

・ドライジン 45ml

・ドライベルモット 15ml

作り方は、ミキシンググラスに入れてステアしてカクテルグラスに注ぎオリーブを入れる。 

  

 

 

 


 そこで本題に入るが、HOTEL NEW GRANDのマティーニには拘りがある。

 戦後間もない頃、同ホテルに滞在中のマッカーサー元帥がドライマティーニを注文した。

ところがドライマティーニに欠かせないドライベルモットが調達できない。

 苦肉の策でドライベルモットの代わりにシェリー酒を使ったドライマティーニを作り提供したそうだ。

やっと味わえた!

HOTEL NEW GRANDのマティーニを飲んでみたいと思ってから30年位経つのではないか?

中華街や野毛のディープなエリアで飲んでも、なかなかHOTEL NEW GRANDでマティーニ飲んでから、と言う事にはならない。

今回はHOTEL NEW GRANDに宿泊予約を入れると言う気の利いた仲間のお蔭だ。

 

ついでにモヒートも味わった。

 

ところでスピリッツと言われるものは沢山ある。

蒸留酒でアルコール度数が高いお酒をスピリッツ言う。

一般的には、ジン・ウォッカ・ラム・テキーラが4大スピリッツと言われているそうだが

捉え方としては、ウィスキー・ブランデー・バーボン・焼酎・高粱酒もスピリッツの仲間だ。

基本的には連続式蒸留機で作る。

原料は、大麦・小麦・トウモロコシ・じゃがいも・・・・などの穀物が一般的だがテキーラは竜舌蘭(マゲイ)の一種の茎を、ラムはサトウキビの茎を原料にする。

このような地域性がある原料を利用するスピリッツもある。

醸造酒と比べると蒸留酒は生産性が高い。日持ちもする。混ぜたり合わせたりと使い勝手がいい。

大ざっぱに言うと、蒸留酒は日本酒やワインのような醸造酒と比べて、作る過程での物語や夢に乏しいと感じる。(単式蒸留機で作るモルトウィスキーやコニャックを除外した方が良いかも・・・)

しかし、映画や小説のワンシーンではチョットしたエッセンスになる。

何故なのだろうか?

そんな話をしに、今宵もまずBARに行こう。  

 

 

 

                              遠藤