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江戸東京野菜を訪ねてーバスツア参加ー

ダイコン 「江戸東京野菜めぐり」ツアーにて(20171125日)

 

場所は、東京都農業試験場江戸川分場。広大な敷地の中に亀戸大根は栽培されていた。

 今日は、大竹氏のガイドとともに、特別に収穫体験をさせていただける貴重な機会を頂いた。

 

「亀戸ダイコンは、文久年間(18601864)の頃から昭和初期まで、亀戸香取神社周辺で栽培されていました。
 根が
30センチ近くと短く、先がくさび状に尖っているのが特徴で、明治の頃はさかんに栽培されており、そのきめ細かな肌から「おかめ大根」とか「お多福大根」と呼ばれていましたが、大正初期に産地の名をつけて「亀戸大根」と呼ばれるようになりました。
 亀戸周辺が宅地化されるのにつて、生産の拠点が高砂地域に移転し、現在でも亀戸大根を生産しています。新鮮な亀戸大根は根も葉も共に浅漬にしておいしく、江戸時代から多くの庶民から愛されています
。」

JA東京中央会 江戸東京野菜サイトより)


 

 

亀戸大根は、上記の解説にもあるように、小ぶりで先が尖っている。

もともと普通のダイコンと同じように茎が薄緑色だったが、高砂で亀戸ダイコンの栽培している、第一人者である鈴木藤一氏の曾祖父の代に、突然変異によって白茎ダイコンは産まれたものだという。食せば、茎ばかりか、根までやわらかくおいしいことから種を取って、翌年に出荷すると江戸っ子の好みにピッタリあったようで、通常の3倍の値段で売れたそうな。それ以来、鈴木家では白茎だけを出荷するようになったという。

 

 

昔から亀戸ダイコンを作っている農家では、良識として周辺の畑でアブラナ科の植物が花芽をつける時期に、迷惑にならないように花が咲く前にダイコンの花を抜きとっていた。昆虫が媒介し、ほかのアブラナ科の花粉がつかないようにする配慮だったという。

また、種が熟してからは、ほかの鳥は見向きもしないが、小鳥のヒワだけがダイコンの種をついばんでいくそうだ。

 

小松菜 

「江戸東京野菜めぐり」ツアーにて20171125日)

江戸川河川敷沿いにある、小松菜の生産農家 小島さんの畑にお邪魔した

手間も経費もかけながら伝統野菜を守っていくことの苦労はかなりのもののようだ。

 

しかしその分、良い野菜が出来た時の喜びも大きいという。

 

 

 

 

小松菜には、徳川吉宗とのいつわがあり、本サイトでも紹介している。

 

その中でも発祥の地とされる、香取神社には、産土神が祀られている。地元農家が持ち寄った小松菜を暮れから正月にかけて祈願に来た参拝者に授けて、その小松菜で雑煮をつくり「無病息災・家内安全」を祈るなど、いまでも江戸東京の食文化が息づいているようだ。


大蔵ダイコン 江戸東京野菜をまるごと体験しよう」ツアー  2018111日(木) 三鷹市 冨澤ファーム

 

 

ここは大蔵ダイコン(伝統種)と青首大根(F1)が並んで栽培されている。ほかにも「のらぼう菜」の畑もあった。

 

 

大蔵ダイコンの特徴は?

いま主流の青首大根との違いは植えている間隔とその形にある。

今の大根の葉は横に広がらず、縦方向い伸びていく。従って、隣との間隔も狭くても良い。作付面積数における収穫本数が格段に増えたわけだ。

また形について言えば、今主流の大根は先細りのものが多い。それは収穫時に抜きやすいということ。

上から下まで同じ太さの大蔵大根は収穫の際の手間が格段にかかる。だから今の農家では作らなくなってしまったそうだ。

          青首ダイコンの作付け                     大蔵ダイコンの作付け

実際に、食べ比べてみると?

先ず香りがちがう。それは噛みしめるともっとはっきりする。

例えていうのであればいま出回っている野菜が果汁10%のジュースとすれば

「江戸東京野菜」は100%果汁のようだ。

 

野生的というか、滋味が豊であり、

「昔の野菜はみんなこんな感じだった」と思わずつぶやきそうであった。

江戸時代、豊多摩郡(現在の杉並区あたり)の「源内」という農民が作り出した「源内つまり大根」が原種。

のちに明治初期、世田谷区大蔵の石井泰治郎が、秋づまり大根と代々木の源内大根の自然交配雑種を改良し選抜固定しました。

そのため大蔵大根は、昭和40年代までは世田谷の至るところで栽培されていましたが、昭和49年に誕生した病気に強く栽培しやすい青首大根の普及に伴い、白首系の大蔵大根は次第に姿を消していきました

区内の農産物をPRするためにも、地元“大蔵原”ゆかりの野菜である大蔵大根を見直そう。」と、区内農家の方々が平成9年(1997)度から再び栽培を始めました。
 今ある伝統大蔵ダイコンは平成
4年(2002)に本格的に復活させたもので、以前からあるF1種の大蔵ダイコンと区別するために「伝統大蔵ダイコン」として平成23年(2011)から販売を開始しています

 

JA東京中央会 江戸東京野菜サイトより